何かを伝えようとする場合、 その対象となる”顧客”を理解する事が
言うまでもなく最も大切になってきます。
どんなに素晴らしいおトクな情報であっても、所謂 その対象との
共通言語で話さなければ、 まったく伝わらないですもんね。
対象を理解するためには、まず観察が必要。
観察の時点では、出来るだけ観察者の価値観を取り払って、
客観的な情報を収集することが大切。
観察はあくまでも観察であって、そこに観察者の”判断”や”意見”が入り込む事は、
正しい対象の理解をさまたげることになりますからね。
特に調査やデータ収集にお金をかけられず自力でやらなければならない時などは、
主観が入りやすく要注意じゃないでしょうか。 発信者側の価値観や考え方は、
対象を充分に観察し、しっかりとそれが把握された上で 照合され、アウトプットとして
組立てられないと発信者と受信者(対象)それぞれの住む世界のギャップにより、
まったく伝わらないメッセージになってしまいますからね。
受信者(対象)の持つ世界というは、例えると、城壁に守られた壁の内側という感じ。
外から壊すのは大変です。
無理矢理壊そうとすると、中の人たち(つまりは対象者)は防衛のため無理矢理壊そうと
する発信者側への攻撃を始めるのが普通ですよね。
充分に観察、把握しないままに、発信者の価値観や考え方を滑り込ませ、
対象者に対し 「こうすべきだ」と提案を押し付けるのがこの状態。
扉を開けてもらい、先ずは城壁の中へ入り、中の人たちの生活や事情を把握し、
自分たちを仲間と認めてもらうというのでしょうか、中の人たちが納得する形で、
中の人たちと共に、内側から壁を崩すことが最も理想的だということなんです。
もちろん、既にそのようにしてやっている方もいるとは思います。
でも、城壁の中に入り込んでそこで満足し壁を壊す事をやめてしまう人や、
壊す事は納得させたけど、壊す方角を決める事が出来ず、あるいは、
中の人たちの都合の良い箇所で決めてしまうケースが多いのではないでしょうかね。
このように、外から無理矢理叩き壊そうとするのがダメなのは当然で、城壁の中に入り、
中の人たち(対象者)に仲間として認めてもらうところまで行っても、まだたりません。
更に
どちらの方向に向かってその壁を壊すのかというところに、
発信者としての価値観や考え方がちゃんと反映されなければ、
発信者側の意図に添った風景を対象に見せることはできません。
それだとまったく戦略になりませんもんね。 今回は、発信者 = メーカー、
受信者(対象)= 顧客ということで書きましたが、 じゃあ我々制作者の場合はどうか。
基本的には発信者側となるのですが、 ちょっとだけ違うところも感じますので
次回はそっちを書こうかな。
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