6月 02, 2013

ブランディングとプロモーション


「長期的な視点とは、何年か経った後、はじめて結果が出るということではなく、長期にわたって結果が出続けるという意味」

ブランディングと広告やプロモーションにおける話題作りが、共存し成功しているものが例外だというのではなく、一般的な、どの企業の活動においても、通常それらが対立する概念ではないということを、やっと実証出来そうな気がしてきています。


長くかかったけど、早くここで報告出来るようになればと思っています。

10月 05, 2012

デザインされたもの。デザインされてないもの


「デザインされてないものってなんだろう?」と、ふと考えてみたんですが、世の中にある殆どのものがデザインされていますよね。ただ上手く出来ているものとそうじゃないもの、見た目に心地よく感じられるもの、感じられないものがあるのは確かです。

そういえば自然のものはデザインされているわけではないですね。ま、デザインという言葉をどこまで拡げて定義するかというのはありますが。。人工的に設計され作られたものではないという意味でデザインされていないと考えます。

そういう意味では、余り考えずになんとなくそういう形になっちゃった、みたいに一見みえるものも「デザインされていない」という言い方をされたりしますが、それは正確には「よく考えてデザインされていない」とか「心地よくデザインされていない」「上手くデザインされていない」という意味であって、やはり大きい意味ではデザインされたものであることには違いないと思います。

この事に関連してよく出てくる話が「機能優先で作ったからデザイン性が高くない」とか「商品自体が、ちゃんと使えれば(機能すれば)よく、ユーザーはそれにデザイン性など求めていない」などといった話です。

でも、それって理屈として正しいんでしょうかね?

上記の理由でアート性みたいな要素は削られたりするかもしれません。

しかし、見た目やその心地よさは間違いなく機能の1つだと思います。その要素が欠けていたならそれはデザインされていないことにならないでしょうか。

ここでは、この様に“見た目の心地よさ”と“アート性”は区別して考えています。
アート性が機能の1つとして組み込まれる必要があるもの、意図して組み込まれたものはもちろんありますが、アート性が組み込まれていないからといって即それがデザインされていないものとなるわけではありません。
見た目の心地よさは必要だと思いますがアート性はなくても成立するものはありますよね。

この様にデザインという視点から考える場合、その役目・機能はなにか?というところをベースにして考えるのが分りやすいのではないでしょうか。

9月 30, 2012

性急に結果を求める


前回書いた広告やプロモーションにおける効果検証の結果もそうなのですが、何に関しても直ぐに結果を結論付け次の計画に移るというサイクルのスピードが早くなってきており、それが普通の感覚になってきていますよね。

計測された効果の原因の検証だけではなく、効果自体があったなかったの検証もかなり短期間で求められたりします。

もちろんビジネスですから、いついつまでに、これこれの結果を出せ!というミッションは必ずありますし、それが短期間で設定されている場合も当然あっておかしくありません。

でも無理な目標は、どんなに強引に設定したところで無理なわけでその目標の性質に合わせ設定する必要があります。
そこで無理矢理結果を出そうとするとその一瞬の成功のためにその後の計画や活動にとってネガティブな要因を引きずる様なことをしてしまう可能性さえあるのではないでしょうか。

例えば期間限定で素敵なおまけをつけ、ある商品を売ったとします。
そのキャンペーンが成功すれば成功するほど、その商品は“良いおまけがついて売られたもの”というイメージが付いてしまい、おまけの付かないその商品自体には何も魅力を感じなくさせてしまう可能性がありますよね。
割引クーポンなどもそうです。下手にやってしまうと割引されていて当たり前で定価で購入するのはバカらしいと思われる商品になってしまう可能性があります。

これらのプロモーションの目標が短期的に設定された瞬間的な売り上げだけならばしょうがないかもしれません。ですが、それを踏み台に半年後にはこの位、一年後にはこうと目論まれているのであれば慎重に考えた方が良いでしょう。

更にこの商品のファンの拡大といった目標が付加されているのであれば尚更です。ファンというのはその時、その瞬間だけ商品を購入してくれる人のことを指すのではないのですから。

ここでするべきなのは短期での目標と中・長期での目標を明確に分けて設定し、中・長期での目標を見据えることで、お互いのプロジェクトが相乗効果を生み出すようにしながら、どう短期の目標をクリアするのがベストなのかを考えていくことだと考えます。