10月 05, 2012

デザインされたもの。デザインされてないもの


「デザインされてないものってなんだろう?」と、ふと考えてみたんですが、世の中にある殆どのものがデザインされていますよね。ただ上手く出来ているものとそうじゃないもの、見た目に心地よく感じられるもの、感じられないものがあるのは確かです。

そういえば自然のものはデザインされているわけではないですね。ま、デザインという言葉をどこまで拡げて定義するかというのはありますが。。人工的に設計され作られたものではないという意味でデザインされていないと考えます。

そういう意味では、余り考えずになんとなくそういう形になっちゃった、みたいに一見みえるものも「デザインされていない」という言い方をされたりしますが、それは正確には「よく考えてデザインされていない」とか「心地よくデザインされていない」「上手くデザインされていない」という意味であって、やはり大きい意味ではデザインされたものであることには違いないと思います。

この事に関連してよく出てくる話が「機能優先で作ったからデザイン性が高くない」とか「商品自体が、ちゃんと使えれば(機能すれば)よく、ユーザーはそれにデザイン性など求めていない」などといった話です。

でも、それって理屈として正しいんでしょうかね?

上記の理由でアート性みたいな要素は削られたりするかもしれません。

しかし、見た目やその心地よさは間違いなく機能の1つだと思います。その要素が欠けていたならそれはデザインされていないことにならないでしょうか。

ここでは、この様に“見た目の心地よさ”と“アート性”は区別して考えています。
アート性が機能の1つとして組み込まれる必要があるもの、意図して組み込まれたものはもちろんありますが、アート性が組み込まれていないからといって即それがデザインされていないものとなるわけではありません。
見た目の心地よさは必要だと思いますがアート性はなくても成立するものはありますよね。

この様にデザインという視点から考える場合、その役目・機能はなにか?というところをベースにして考えるのが分りやすいのではないでしょうか。