と言っても、その中でも小さい方の一つで、
クリエイティブ・ディレクターという肩書きで仕事をしています。
クリエイティブ・ディレクターというのは、広告や販促物などの
デザインやコピーによる表現や企画に関する責任者で、
立案や企画から制作までチームを指揮、運営する人間のことです。
とはいっても、私の場合は大手広告会社(代理店)の立派な方々とは、
やっている事も扱う予算も全然違う訳で、同じ肩書きを名乗るのも
気恥ずかしいぐらいですがね。
で、この私たちの“広告業界”なんですが、最近
「ちゃんと自分たちの立ち位置をわかっているのだろうか?」と、
思ってしまうときがあるんですね。
まず“広告”っていうのは基本的に、TV・ラジオ・新聞・雑誌といった、
いわゆる4大マスメディアで出稿されるもの、それとシティボードや交通広告
(あと、ちらしや看板、Web・OnLine広告とかもそうですけど)を指し、
以前は企業コミュニケーション活動の中でも“ちょっと派手で花形っぽい
イメージ”のものだったという印象があります。
ですが現在、この“広告”の置かれている状況も変わって来ていて、
企業のコミュニケーション活動全体からすると、広告の担う領域は以前に比べ
小さくなって来ていると思うんですよね
(一概に広告は影響力を失ったなんて言ってるつもりはありませんけど。
その話しはまたの機会に)。
まぁ、唯一伸びてるのはWeb系でしょうか。
ですが、業界の中の人が“広告業界”と言うとき、未だに以前と同じ“特別感”みたいな
ニュアンスを帯びて?言われているように聞こえるというか、
中には、その他のコミュニケーション分野の各業界に対して、
何か上から目線的なものさえを感じさせられることもあり、
そこに凄い違和感を感じてしまうんですね。
会話の中では「コミュニケーション・デザインがどうの」とか頻繁に出て来るし、
仮に広告だけを取り上げるとしても、現実に、全体を念頭に置いた上で
戦略をたてているからこそ、
その企業のコミュニケーション活動の中で、
正しいポジションに、その“広告”を位置づける
ことができ、効果的なものを生み出せているはずなんですけどね。
もし、本当に“コミュニケーション・デザイン”全般にまで自分たちのサービスを
拡げようというのであれば、その人たちは既に“広告業界”の人じゃないわけですよね。
だし、その中で 「自分は広告の業務を専門としてやっている」 というのなら、
他のコミュニケーション分野の人たちと同じく、一翼を担っているわけじゃないですか。
そこら辺の意識を?自分たち自身でハッキリさせておかない限り、例えば
“広告”に関しても正しい提案って出来なくなっちゃうんじゃない?って思っちゃうん
ですけどね。“総合的な視点”でやってますっていうんならですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿