3月 08, 2010

ぞれぞれの立ち位置からの“全体像”

前回の最後に書いた

その“専門家”が、どういう視点から全体を捉えているか?」

が、大切だということについて補足します。

ものは、それを観察する人が“どの位置から見ているか?”によって
大きく違って見えることがあります。同様に何かについて語られるとき、
それは、語っている人間の“立ち位置“によって、少しずつ違っていても当然ですよね。

例えば、同じ広告のことについて話しあっていても、人によって見方や考え方が変わる
わけですが、それは、その人の“立ち位置”というのが関係しているということです。

デザイナーと、コピーライターと、マーケティングのプランナーとで当然違ってくる
ようにですね。 今回は、わかり易くするため、この“立ち位置”を、
今、例として出したように“職種”に置き換えて説明しようと思います。

例えば、今、誰かが“ブランディング”のことについて話しているとします。
それを話している人はどういう職種(立ち位置)にいる人でしょう?
ブランド・コンサルタント?どういう? どういう立ち位置にいる
ブランド・コンサルタントですか? プランナーでしょうか?マーケッターでしょうか?
グラフィックやパッケージ、インテリア等のデザイン系の人でしょうか?それとも
建築設計?インターネットやインタラクティブ系? それとも経営コンサルタント?
“ブランディング”という一つのものも、それぞれの立ち位置から、それぞれ
違った視点で見ているということです。

まぁ、ある程度の規模の会社の場合は、それぞれに専門のスタッフがいて
チームを組んでやっており、細かい話しになると、そのつど担当の人間が出て来るし、
個人あるいは小規模の会社での場合には、社外のスタッフとチームを組み
どうように担当の人間がいるわけです。

つまり、あなたの前にいる“ブランディング全体”について話している
(全体をまとめている)人は、かならず何処に立って全体を見渡した上で話している
というわけですね。で、同じ“ブランディング”という範囲の話だからと言って、

インテリア系の人が語ったWebの話

は“専門家”による話になるんでしょうかね?

プランナー系の人が語ったヴィジュアルやデザインの話

は“専門家”の話になりますかね?
もちろん「まったく参考にならない、いい加減な嘘っぱちだ」などとは言ってませんし、
逆に参考になる事も多くあると思います。ですが、あくまで

”その人の立ち位置から見て”の話

だということを、聞く側は頭の片隅においておく方がいいと思いますよ。
騙されたり、偏った意見を信じ込んで失敗しないためにも。
それは“ブランディング”だけの話じゃなくて、いろんなことについて言えること
なんですけどね。


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