3月 27, 2012

企画と表現


広告やプロモーションなどで、単に視覚的な第一印象から「ださい」あるいは「意味がわからない」と感じてしまい、あまり好意を持てないままいつの間にか記憶から消えてしまった。というようなものはないでしょうか。

デザイン・コピーなどの表現の仕事や、企画の仕事をしている、あるいは少し関係する業務に携わっているという人であれば、「企画はいいけど、印象がださいんだよね。。」とか、「もっとデザインが良ければ伝わるのに」なんて思ってくれるかもしれません。

こういう場合、大概「デザインがイマイチだった」ということになってしまいます。ま、それが正しい場合も勿論あります。
ですが、基本的に私は、最終的に視覚を伴って見る人に触れるものであれば、当然視覚的なものまでを含めて一つの「企画」だと考えます。デザインがイマイチだったのなら、すなわち企画がイマイチだったのではないか?ということも検証するようにしています。

デザインの世界ではよく「作りながら考えろ」というようなことを師匠や先輩から言われるのですが、それは頭だけで考えていると机上の空論になりがちで、最終的な形態に定着しないものをずっと考えていても意味がないという意味です。

逆にこれもよく有ることですが、表現のみで確かにカッコは良いけど、広告やプロモーションとしては「?」って感じになってしまっているものもあります。

両方に共通して言えるのは、企画と表現は、それぞれ独立し、ばらばらに作業を進められるものじゃないということです。
ですので、これらをチームで進める場合には、まず最初に企画や表現の前提となる目的や得たいと考えている効果、このメッセージに反応して欲しい人たちはどんな人たちか、その人たちを取り囲んでいる商品・サービスや情報の状況などに関し、全員が共通の認識をし、その上で設定したゴールに向かって作業することが必要となります。

本来、一体である企画と表現が、どちらか一方が後付けで無理矢理付け加えたようなバラバラでちぐはぐなものになっていたら、それは当然中途半端な出来にしかならないですもんね。


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