提案したデザインの一部に変更の指示が入りました。 赤字の内容から指示の意図を想像し訂正を加えて再度提案したのですが、どうもこちらが想像した意図とは違っていた様です。
ま、最初の時点でその意図をきちんと聞けてなかった自分たちも悪いわけですが、改めて確認してみると「とにかく最初のものと見た目が変っていればいい」ということです。突き詰めると、変更しなければならない理由は、その担当者の「上司がそう言ったから」、とにかく見た目が変っていれば、どう変えても構わないということになります。
私にはちょっとそんな事は信じられません。
私との窓口になっている担当者は、もしかしたら単に上司の “気分” で、そういう指示が入ったと思っているのかもしれません。
確かにそういう傾向の、所謂テキトーな赤字が入る事は稀ではありませんが、それにしてもその時その赤字の理由を一応でも聞いてみたのでしょうか。
きっと、窓口の担当者も、デザインに “意味” などというものが有るとは、あまり深く考えてないのでしょう。
人によっては、もしかしたら「デザインに意味があることぐらい当然分ってるよ」と言うかもしれません。でもそれは、あくまで、分っているというより、知っているという類のものなのではないでしょうか。なんとなく知識として知っているという感じ。
でも、それは単に情報の1つとして聞いた事や読んだ事があるとしても、あまり役に立たないのではないかと思います。
何故そのデザインになっているのかは、どういう効果を期待された設計なのかというところまで理解してはじめて大切な事になるのであり、単に審美的なものやデザインの表現の技術的な理由からくるものだけではありません。
制作者の個人的な勘や経験に拠るところはあるにしても、そのマーケティング的な戦略を担う上で、なるべく大きい効果を得るために「こうなっているべきだ」というものもあるということです。
そのレベルでの検証が加えられた結果としての修正依頼なのか。であればそれに対し、どう考えるから修正が必要だと思っているのかがないと、どう修正する “べき” か?という判断は出来ません。そこには正解がないからです。
その事を理解していれば、上司から意見を言われた際もその理由をきちんと聞けるでしょうし、前もって現状なぜそうなっているのかというデザインの意図もある程度は説明出来るでしょうから、理由の無い、つまり “意味の無い” 修正をいくらかでも避けることが出来るのではないでしょうか。
もちろん理屈じゃ避けられない正真正銘気分屋でテキトーな上司がいるケースもある事は承知ですけど(笑)
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