6月 13, 2010

"主役"は誰?それは何故?

企業が発信するメッセージの場合、その本質的な語り手は
たいてい、発信者である企業自身となります。ですが、

「そのメッセージの“主役”は?」

となるとどうでしょう?ここで言う“主役”とは、

メッセージが誰(何)を中心にして語られてるか?

と言うことですが、それは必ずしも発信者に限ぎられたことではありませんよね。
”主役”が誰か?が、"なんで"大切なのか? 前回紹介させてもらった、
ネオ・デジタルネイティブの誕生(※2010年3月 ダイヤモンド社 )という本では、

”急激な社会環境の変化は、その中で育った各世代の考え方や態度を大きく
違うものにしている”という見方をしています。例えばその中で、

今の若い世代は、“暑苦しく自分たちの世界観や価値観を押し付ける
コミュニケーション"に否定的

になりつつあり、今後は更にその傾向が強くなるのでは?という
推測がされている箇所があります。また、彼らがツイッターを受け入れたのは、
その“弛い繋がり”を許容する文化に対する 心地良さもあるのでは?とも。

そのことを前提とすると当然、そのような世代をターゲットに、何かをメッセージする
場合、発信者側が世界観や価値観を一方的に押し付けて来るように感じられがちな、

企業や商品など、発信者自身が“主役”となる
コミュニケーションのスタイルには注意が必要

ということになります。

また、それは特定の世代だけがということではなく、時代の変化や生活環境は、
すべての生活者に多少なりともなんらかの影響を与えているはずですよね。

特定の世代の存在は、その時代のムードの極端な表れ、
象徴されたもの だとも言えるかも知れません。 そのせいか最近では
「メッセージを受け取る人が”主役”となるような」コミュニケーションも
増えて来ているように思います。

上記のことからいえば、それは正しい考え方ですよね。
しかし、カタチ上はメッセージを受け取る人が"主役"になっていても、
メッセージの中身自体はどうでしょう?

”主役"を受け取る側にするだけでは問題は解決しません。
”主役”が誰か?が大切なのは、ターゲットや時代背景を考慮して、

どういうタイプのコミュニケーションをするか?

ですよね? 本当にあなたのメッセージは、
届けたい人にちゃんと受け入れられているでしょうか?



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