6月 27, 2011

自分が好きなものの "理由" を考える

あなたが、その映画を、本を、料理を、道具を、絵を、
人を好きな理由は何でしょうか?

よく「好きに理由は要らない」「好きなものに理由はない」
などと言いますが、それはあくまでもエンドユーザーの言葉
ただ体験する側としては、それでもいいのかもしれません。

ですが、それ(=人から好かれるもの)を作り出す側に立つとすると、
それじゃだめですよね。

”好き"の理由にこそ、それを生むヒントがあるんじゃないでしょうか?

たとえばAさんが◯◯のカレーが好きだったとします。

エンドユーザーのAさんは
「なんか分んないんだけど、◯◯のカレーは好きなんだよね〜」で
済ましてしまっても良いかもしれません。
でも、もしAさんが、自分もカレー屋さんを開こうとしているのだったら、
それで終わらせていたら、何をどうやって作り出すんでしょう?
せいぜいただの真似っこ、二番煎じくらいのことしかできないですよね。

どんなものを作れば、他に無くて、しかも人気が出そうなのか?

人が好きなものについて、なぜ彼らがそれを好きなのか?
人気があるものが、なぜ多くの人から好かれているのか?

こういってしまえば、すごく基本ですし当たり前に聞こえると思うのですが、

それらをまずは、自分のそれについて注意深く徹底的に考えてみることです。

自分を題材に、何かをどうして好きになるのか?という仕組みを研究出来てこそ、

その仕組みを、他の人たちの場合に置き換えることで、少しでもリアルに、
その人気の仕組みや好感度の秘密にせまっていけるんじゃないですかね。

だからこそ、その場の人気取りでしかなく、提供する側の
アイデンティティや想いを欠いた、ただの真似っこや二番煎じなどではなく、
自分が本当に提供したいものに対しての ”好き” を獲得できるわけですよね。



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