前回の続きです。
「じゃあ、良いクリエイティブ・アイデアを考えつくには?」
について、前回はとにかく多くの良いものを見て、
"技術的" にも自分のものとしてストックする
ということを書きましたが、今回は、その見たものを
”メッセージングの視点” で観察する必要性についてです。
その表現が、
"なんで" その形や色・コピーなど、つまり "その最終型" に
なっているのか?
を考えるということです。
”誰に対して” メッセージしていて、 "どういう場所" にあって、
他に "どんなタッチポイント" があり、最終的にそれは
“どんな反応を求めている” のかなど、しつこく考えてみるのです。
暫くすると、きっと色々と見えて来るんじゃないかと思います。
「このターゲットに対してだからか」「こういうメッセージだからか」
「ああ、こういう感じを持って欲しかったからか」
などなど。そして、次に
「じゃあ、こういう方がよかったんじゃないの?」
と、なるわけです。
この “こういう方” の部分で、いかに沢山観察したかが差になってくるのです。
とにかく、これです。これを繰り返すしかないんですね。
この “理由を考える“ は、私たちクリエイターにだけ必要だとか、
有益な訓練だとか、というわけではありません。
メーカーのクリエイティブの発注者にとっても、発注側の意図と
制作側の受け取り方のギャップを出来るだけ少なくする様な
オリエンテーションができるようになるでしょうし、なおかつ、
制作者の意図する方向を深い次元で理解できるようになることで、
自分たち発注者の意図と それが、どの部分で合致していて、どの部分で
ずれているのかが、もっと分りやすくなるはずですから。
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